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ほくろ除去

ほくろとは

皮膚に見られる小さな色素斑で、多くの場合、茶色や黒色をしています。平らなものもあれば、隆起して大きくなってくるほくろもあります。ほとんどは良性で、特に健康に影響を及ぼすことはありません。

ほくろ除去の保険適用について

ほくろが隆起していて時々ひっかけて痛みがでたり、または痒みがある、たまに出血をおこす、など生活で支障が生じている場合は保険適応での手術となります。
また、ほくろか皮膚癌かの見分けが困難な場合も保険適応での手術を行い組織検査にて診断をいたします。また、幼少期からある先天性の母斑(ほくろ)は、一般的に平らで大きい黒色斑として見られますが、これも保険での手術を行います。

ほくろの除去方法について

切除術(保険適応)

切除術(保険適応)局所麻酔をした後、メスで切り取り縫合をします。大きく深いほくろを除去する際の選択肢となります。同時に組織検査を行う事ができる点がメリットです。
縫合に伴う線の傷(ほくろの直径の約3倍の長さ)が残るため、顔面の部位によっては傷跡が目立つリスクがあります。

炭酸ガスレーザー除去(自費)

炭酸ガスレーザー除去(自費)当院が得意としている治療方法です。ほくろのほとんどは良性ですので審美的な治療をご希望される際は炭酸ガスレーザーがお勧めです。比較的小さなほくろであれば傷跡はほとんど目立たずに除去が可能です。局所麻酔をした後、レーザーで焼き取り、医療用のテープで保護します。
施術時間はほくろ1個であれば麻酔をしてから1-2分ほどで終わります。またレーザーで焼いているためほとんど出血はありません。皮膚が再生するまでの約2週間、適宜テープを交換していただきながら過ごしていただきます。テープを貼った状態で洗顔などはできますが、その際にテープが剥がれ落ちたら貼りなおしてください。再生したばかりの皮膚は赤みと、ややくぼみがありますが、2-3か月の経過で赤みは徐々に薄れて目立たなくなっていきます。
大きく深いほくろを除去した際はわずかに赤い瘢痕が残る場合がありますが、部位によってはある程度大きさがあっても除去する事が可能ですので診察の際にご相談させていただきます。当院では、なるべく傷跡になりにくいようにほくろが取れるギリギリを狙ってダーモスコープ(医療用の拡大鏡)で確認をしながらレーザー照射をしています。そのため、まれに再発する事もありますが、3か月以内の再発であれば追加のレーザー治療費はかからずに再照射させていただきます(※必要なテープの費用と、自費の再診料はかかりますことをご了承ください。)。

リスクと副作用について

施術に伴う副作用はありませんが局所麻酔や注射で気分が悪くなった経験がある方は事前にお知らせください。リスクに関しては、赤色の傷跡が持続する、傷跡が褐色の色素沈着になるリスクがありますが、そのほどんどは3か月ほどの経過で改善していきます。
鼻下のほくろを除去した際は傷跡がやや隆起する瘢痕となるリスクがありますので、その際はステロイド薬にて対処いたします。また、ほくろが再発する可能性もあり、その際は再度レーザー照射を行います。

ほくろ除去手術の痛みについて

局所麻酔を行ってから行いますので施術中の痛みはほとんどありません。もし途中で痛みを感じるようでしたら局所麻酔を追加いたします。最初に局所麻酔を打つ時の痛みはありますが、部分的で数秒で終わる麻酔ですのでご安心ください。

ほくろと思っていたら
実は皮膚がんだった?

顔面の皮膚は紫外線のダメージが一番多い部位です。そのため、年齢を重ねるとともに顔には皮膚がんが発生するリスクが高まります。
ほくろと思って間違ってレーザー照射をすると刺激されて悪化する場合もあります。急に大きくなってきたものなど、疑わしい症状があればダーモスコープ検査で確認しますので、是非ご相談にいらしてください。

ほくろ除去の費用

保険適用の場合

保険の自己負担割合が3割の場合は通常1万円台ほどとなります。ただし、部位や大きさ、保険の自己負担割合によって費用は個々で異なります。

自費の場合

以下 税込みの価格になります。

~2mm 9,800円
2-4mm 11,000円
4-6mm 13,200円
6-8mm 15,400円
8-10mm 17,600円
10-12mm 19,800円

よくある質問Q&A

ほくろはどうしてできるのでしょうか?

ほくろができる原因はなく自然発生するものです。シミとは異なり、紫外線が原因となることもありません。遺伝的にほくろができやすい体質が受け継がれることはあると考えられています。

自然に消えるほくろもありますか?

通常は自然には消えません。もし消えたするとそれはほくろではなくシミやいぼであった可能性が考えられるでしょう。

ほくろがかゆい時の対処方法を教えてください。

ほくろが外的な摩擦や刺激で痒みを伴う事があります。一時的であれば様子をみて大丈夫です。しかし、持続して気になるようでしたら除去する方法も検討してみてください。

ほくろはどうして大きくなるのでしょうか?

ほくろは母斑細胞という細胞で出来ています。この母斑細胞は緩徐に増大する性質を持っています。急激に増大する事はなく、数年経過すると少し大きくなるというイメージです。逆に急激に大きくなるものはほくろでは無い可能性がありますので皮膚科で診てもらいましょう。

ほくろの悪性の見分け方はありますか?

ほくろは大きくなってもほくろですので悪性化する事は考えにくいです。皮膚がんと言われている物は発症初期はサイズが小さいため、一見ほくろのように見える場合があります。ほくろとの違いは短期間で大きくなる、左右が非対称、色が多彩、境界がはっきりしないなどがあります。ただ、それをご自身で判別する事はほぼ不可能ですので、気になる色素斑があれば皮膚科で診てもらいましょう。

ほくろはいつ(何月頃)取るのがベストですか?

季節は関係ありませんので、取りたくなったタイミングでよろしいかと思います。

ほくろ除去していつから化粧ができますか?

ほくろを除去した部位は、テープ保護を行っているので、そこは1週間ほどお化粧はできませんが、それ以外のメイクをする事は施術当日でも問題ありません。

ほくろの除去は切除とレーザーどちらが良いですか?

自費による炭酸ガスレーザーをおすすめしています。その理由は、ほくろは誰にでも生じうる普遍的なものですので一般的に病気とは考えられていないからです。例外的に悪性の判断が困難な場合は保険適応での手術を行い組織検査をして診断しますが、通常ほくろを除去することは美容的な意味合いが強く、自費でのレーザー治療が適しています。レーザー治療のほうが短時間で除去が可能で、同日に複数個除去する事も可能です。また、線の傷にならないため、一般的には手術よりも傷跡が目立ちにくいです。また、治療費に関しては、保険適応と炭酸ガスレーザーでの実質的な費用負担は同程度です。

ほくろを取るとがんになるというのは本当ですか?

ほくろを除去して癌化する可能性は極めて低いと思います。もし癌になったということであれば、それは初めからほくろではなく、ほくろのように見えた癌だったと考えるべきでしょう。

ほくろ除去のデメリットを教えてください。

手術でも炭酸ガスレーザーでも多少の傷跡は生じます。もとのほくろの大きさが大きければ、その分傷跡が大きくなります。これらは経過とともに薄くはなりますが、多少残る場合があります。大きさ以外にも、深さ、部位、体質などで傷跡の残りやすさは左右されますので、施術前にそのリスクについてご説明いたします。