TOPへ

ドロップスクリーン検査

ドロップスクリーン検査とは

ドロップスクリーン検査近年、花粉症やアトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患に悩む患者さんが増えています。特に花粉症は、2人に1人が発症すると言われるほど、広く知られた「国民病」となっています。しかし、花粉症と一口に言っても、アレルゲンとなる花粉には、スギ、ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、オオアワガエリなど、さまざまな種類があります。また、アトピー性皮膚炎の場合、ハウスダストやダニ、ペット、カビ、食物など、アレルゲンは患者さんによってその種類や度合いもそれぞれです。
これらのアレルギー症状で悩む方々にとって、自分のアレルゲンを知っておくことは、日常生活での対策に役立ちます。「ドロップスクリーン検査」は、指先からわずか20μL(血液1滴)の血液を採取するだけで、30分後には41種類のアレルゲンに対する反応を特定できるアレルギー検査です。
従来の方法に比べて、痛みが少なく、短時間で結果が得られるため、特にお子様や忙しい方におすすめです。

ドロップスクリーン検査の特徴

小さなお子様でも安心して受けられる検査

従来のアレルギー検査は、腕からの採血が必要であり、小さなお子様にとっては痛みや恐怖を感じやすいものでした。しかし、「ドロップスクリーン」では、指先に小さな針を刺すだけで検査が完了し、採血量もわずか20μL(血液1滴)で済むため、痛みや不安がほとんどありません。この簡便な検査方法により、お子様でも安心して受けることができます。特に、花粉症の免疫舌下療法は5歳から治療が開始出来ますので、その診断の補助に有用です。
当院では1歳からでも検査が可能です。ただし、アレルギー症状が疑われ、検査が必要と判断した患者さんに対して保険診療で行っております。

検査結果が迅速にわかる

通常のアレルギー検査では、結果が出るまでに1週間ほどかかることが多いですが、「ドロップスクリーン」は、採血からわずか30分後に結果が得られるのが大きな利点です。これにより、診断や治療方針を迅速に決定できるため、早期の対応が可能になります。ただし、検査が同時に複数名に実施される場合、結果が出るまで少しお時間をいただくこともありますので、ご了承ください。

検査結果サンプル

画像をクリックすると拡大します。

サンプル

41種類のアレルゲンをカバー

「ドロップスクリーン検査」では、41種類ものアレルゲンをカバーしており、一度の検査で花粉、ハウスダスト、食物アレルギーなど、幅広いアレルギー原因を特定できます。これにより、患者様は自分がどのアレルゲンに反応しているかを知ることができ、生活環境の改善や適切な治療を受けることが可能となります。症状の軽減や予防に向けた具体的な対策を取るために、この検査は非常に有用です。

アレルゲン

どのような方におすすめか

「ドロップスクリーン検査」は、以下のような方に特におすすめです。

  • アレルギー症状に悩んでいる方
  • 軽度のアレルギー反応を経験したことがある方
  • 小さなお子様
  • 検査に対して不安を抱える方
  • 忙しくて時間が限られている方
  • 免疫舌下療法を検討されている方

View39項目アレルギー検査との比較

検査方法の違い

  • ドロップスクリーン検査は少量(約20μL;1滴)の血液を採取するだけで済み、院内検査によって約30分で結果が判明します。
  • View39項目アレルギー検査は採血後、外部の検査機関で分析するため、採血量が多く、結果が判明するまでに数日から1週間程度かかります。

検査項目の違い

ドロップスクリーン検査は41項目、View39アレルギー検査は39項目を対象としています。共通する項目が多いものの、ドロップスクリーン検査にはコナヒョウヒダニ(室内塵の一種)、トマト、モモが含まれ、これらはView39には含まれていません。反対に、View39にはマラセチア(カビの一種)が含まれており、ドロップスクリーン検査には含まれていない項目です。

費用

保険適応で検査を受けることが出来ます。保険の種類により自己負担額が異なります。 検査費用の目安は3割負担の方で5,000円程度となります。

免疫舌下療法について

当院ではスギ花粉症に対して、免疫舌下療法(5歳から治療可能)を行っております。治療を行う前に、アレルギーの有無を診断する必要がございますので、まずはこのドロップスクリーン検査を行い、治療の適応があるのかを判断致します。

免疫舌下療法